
でも、聴いてみたら、面白かった。
レンツ(現代音楽)の神秘的でユニークな曲、次は、ベートーヴェン「皇帝」(ドドーンときました)。休憩明けにシューベルト(もろにロマン派)。
なかなかでしょう?
レンツの曲は、初めて聴きました。
恒例のプレトークで、アルミンクさんが「スターダストをイメージしている」「宇宙と信仰の世界が織り込まれている」曲だと解説していた。
そんな感じがしたような、良く分からないような・・・。神秘的であったことは間違いありませんでした。
新日本フィルハーモニー交響楽団・トリフォニー・シリーズ
第417回定期演奏会
レンツ 星(2000) 〜「ミステリウム」より
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 「皇帝」 Op.73
(アンコール) リスト 「ワレンシュタット湖」
シューマン 交響曲第1番 変ロ長調 「春」 Op.38
指 揮 クリスティアン・アルミンク
ピアノ ティル・フェルナー
会 場 すみだトリフォニーホール (2007年6月15日、16日)
レンツ(Georges Lentz 1965〜)作曲家。ルクセンブルク生まれ、オーストラリア在住。42歳、若いです。
宇宙の広大さに魅せられ、惑星音階(惑星を記号化し、星の位置や動きを音程に置き換えるもの。ピタゴラス、プリニウス、ケプラーなどが考えた)にも取り組んでいるらしいです。
星(ンガンカー Ngangkar)は、13分の短い曲。美しい旋律を組み合わせていくのではなく、まさに宇宙を印象付けるために音を繊細に響かせていきます。
コラールのような旋律が印象的。ノンヴィブラートを意識しているように聴こえました。
ベートーヴェン「皇帝」。おなじみの曲ですね。
ピアノのティル・フェルナーさんは、軽やかに、そして美しく弾かれました。
アンコールもやってくれて、嬉しかった。
シューベルト「春」。コンサートホールで聴いたのは初めてです。
地味な印象があったのですが、展開のある絶妙なテンポと祝祭的な華やかさも聞き取れる、楽しい曲でした。
次回は、ジャノウ(新日本フィル委嘱作品)、エルガーのチェロ協奏曲、ベートーヴェン第4番。
ジャノウの曲は、初演とのことです。楽しみです。
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