
日本の報道では見かけませんが、トルコ東部がきな臭いことになっているようです。
トルコから分離独立を目指す非合法武装組織『クルド労働者党(PKK)』がトルコ軍を攻撃、トルコ兵士16人が死亡したとの発表がありました。
PKKの拠点がイラク国内にあることから、トルコ軍がイラク北部に侵攻して掃討作戦にでるのではないかといわれています。
トルコ国会は17日、武装勢力掃討のためのイラク北部への越境軍事行動を政府に認める法案を採択しています。(期限は1年間)
23日、トルコとイランの外相が会談、協力して外交的解決を目指す方針を確認しました。両外相が協調姿勢示したことで、トルコ軍のイラク北部侵攻という事態は回避されるようにも思えますが、事態は簡単ではないようです。
トルコ軍のイラク国内での単独軍事行動を最も容認できないのはアメリカでしょうね。アメリカは、これ以上イラクの国内情勢を難しくして欲しくない。アメリカはトルコへ強力に圧力をかけているようです。
アメリカ下院での約90年前のアルメニア人虐殺をめぐる対トルコ非難決議とか、トルコ政府の駐米大使召還とか、色々と悪化しているトルコ-アメリカ関係も微妙になってきました。
トルコがアメリカ軍(NATO軍)の基地使用を差し止める可能性も出てきたとも聞こえてきます。
歴史的なこととか、私にはよく分かりませんが、残念ながら平和裏に解決することは難しいのでしょうね?
中東が不安定になると日本への影響は少なくありません。
注視している必要がありそうです。