150131 sansaku rogo T.jpg散策しているような日常のなかで、素晴らしいものが見つけられたらうれしい。
そんなことを考えながらブログを書いています。

2007年11月15日

「異人の唄−アンティゴネ−」新国立劇場


071114 ijin no uta.jpg新国立劇場企画のギリシャ悲劇を題材にした“三つの悲劇”シリーズ(三部作)も第3作目、締めくくりの作品です。
初日に行ってきました。

第1作の「アルゴス坂の白い家−クリュタイメストラ−」は、それなりに面白かった。
第2作の「たとえば野に咲く花のように−アンドロマケ−」は、私にはなにをやりたかったのかサッパリ分からず、微妙なお芝居でした。
そして、今回の「異人の唄−アンティゴネ−」は、ハッキリと私には合わないお芝居だった。

唯一、素晴らしかったのは女優さん2人の歌。これは良かった。
残念なのは、このお芝居全体と歌うシーンが異質になってしまっていること。
台詞、音、舞踏がバラバラになっていて、動き、効果など演出意図も理解できず、私はただ漫然と見るしかなかった。話の筋も冗長。
後半に“ここがギリシャ悲劇ということですね”という場が少しだけあって、ここだけは見入りましたw。

どうにも気持ちの悪い、面白くない、という感想をもってしまったのですが、これは私が浅学で感受性に問題があるからかもしれません・・・多分。

今シーズンになってから新国立の演劇が肌に合わなくなってきたようです。
暫し、初台には足が遠のきそう・・・。(泣)


新国立劇場開場10周年記念
フェスティバル公演
三つの悲劇―ギリシャからVol.3
「異人の唄−アンティゴネ−」
作     土田世紀
脚色・演出 鐘下辰男
出  演
  淀江アン ・・・・・・ 土居裕子
  淀江メイ ・・・・・・ 純名りさ
  水上正信 ・・・・・・ 木場勝己
  水上辰 ・・・・・・・ 小林十市
  淀江宍道 ・・・・・・ すまけい
  コロス ・・・ 石本興司 山崎秀樹 平松ゆたか 若松力 阿倍健太郎
          酒井和哉 野口俊丞 前田一世
  白い女 ・・・・・・・ (不明・來夢さん?)
  声の出演 ・・・・・・ 來夢
会  場  新国立劇場 中劇場 (2007年11月14日〜12月2日)



<以下、ネタバレあります。ご注意を!>
ものがたり
元旅芸人である淀江宍道と姪のアンとメイは、ある漁村に身を寄せていた。奇跡を唄ったと言われる伝説の唄い手淀江サトの血を引く娘たちにも関わらず、叔父の宍道は唄をきつく禁じていた。行方不明の父母を待ちながら、認知症の宍道の面倒をみてこの地で果てようとする姉のアンと対照的に、妹メイはそんな生活から抜け出したいと歌手デビューをめざしていた。そんなメイの前に音楽会社のプロデューサー水上辰が現れ、社長である水上正悟と会うことに・・・
(オフィシャルHPから引用しました)

戦争突入間近な国のある漁村の話です。
キーワードは“唄”。(『超時空要塞マクロス』を思い出してしまった・笑)
姉妹の母はシャーマン的な存在だったことを暗示していました。しかし、旅芸人家族であったことからか、村人からは大切にされていなかったようです。(この同時性が良く分からない)

娘たちの伯父が、ある理由から娘たちに唄うことを禁じたことで、娘たちは自らのアイデンティティが見出せない。
そこに水上親子が来たことで、話しが始まるわけです。

副題にアンティゴネとあるように、近親の関係がでてきます。しかし、悲劇というには薄い構造になっていました。

20年前に、娘たちの母親を殺したのが誰かを突止めていくときも、緊張感よりも村人の愚鈍さを強調したかったようで、見ているほうはイライラしました。(それが演出意図なのでしょうけれど)

芝居も終わりかと思ったときに、女優さん2人が歌ってくれました(アンは生き返って歌ったw)。その歌が素晴らしかっただけに、お芝居的には蛇足になっていたのが非常に残念でした。
さらにその後の最後の場、老いた水上とメイの娘が話すところは・・・必要だったのでしょうか? 私には理解できませんでした。

う〜〜ん、こちらに行ってたほうがよかったかな。


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