この結果について、色々と考えていたのですが、どう評価すればいいのか良く分からない。
ただ、ハッキリしているのは早急に対策を講じなければならない問題にもかかわらず、非常に遅いアクションしかできない国際環境に明日はないだろうということ。
“小田原評定”をやっている場合ではないだろうに。
以下、少し偏った意見を。
「出来る事から、やっていこう。目標を定められるところは、それ示して率先して取り組んで行こうよ」と言う考えは、全く正しい。EUなどが言っているのは、そういうことかもしれない。
中国は、端的に言うと「我が国は削減なんて考えてもいないけど、お前らはやれ」「それが覇権を握る早道だ」とのことなんだろう。ロードマップでは途上国も削減に取り組むことが求められているけど、かの国の受け取り方は違うようです。“採択を歓迎”と言っているところからも、なにを考えているか怪しいものである。日本人の価値観で、中国政府の政策を語るのは無理。そういうお国柄なんですから。
米国は自国の産業界のために消極的になっているが、この中国への警戒という意味合いもあるのではないかしら。世界中で対策にあたっても、中国がガンガン温室効果ガスを排出し続ける事態が見えているのだろう。
現在、ガス排出量は米国が最も多いけれど、中国がそれに変わるのは時間の問題。
この“チャイニーズ・ファクター”が、これからの気候変動対策に大きな障害となりそうです。米国世論の動向から察するにブッシュ政権から新政権に代わり次第、米国の対応に大きな変化があるのは間違いないようですしね。
日本政府は京都議定書から離脱した米国をCOP13に引っ張り込んだことから、なんとしても採択することを最優先させたそうです。“チャイニーズ・ファクター”も心配ですしね。
そのために、一部の国やNGOから “日本は京都議定書の生みの親だが、育てていくことには熱心ではない” との批判があるとか。
『泥水のプール』か『毒入りプール』のどちらかで泳げと言われ、『普通のプール』はないのかと言えない立場だったのかな?(笑)
EUなどは露骨に国益優先で立ち回る唯一の超大国と人口最多の国との付き合いに嫌気がさしていることでしょう。
議長さん、乙。
化石燃料を燃やし続け、なんでも大量消費していくことが進歩だという考えから、必然的に離脱しなければならないことは確か。
庶民としては、身近なところから実践していかなければ。
本当にイライラしますよね。
とは言え、私は人間を信じているので最悪の事態は回避できるのではないかとも思っています。
基本的に大きな影響を与えそうな国で信用できないのは中国だけですから。“チャイニーズ・ファクター”を解決できれば、なんとかなるのではないでしょうか。