150131 sansaku rogo T.jpg散策しているような日常のなかで、素晴らしいものが見つけられたらうれしい。
そんなことを考えながらブログを書いています。

2009年05月19日

「タトゥー」 新国立劇場

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新国立のシリーズ・同世代海外編の最後の作品です。
柴本幸さんと内田慈さんが出演されるので、是非見たかった。(シベリア少女鉄道「スラムダンク」を見てから内田慈さんのファンなんです)

作は、ドイツ人劇作家デーア・ローアーさん。1992年に発表された、ローアーさんの初期の作品。

父娘の許されぬ関係を軸にした愛憎をセンシブルな視点で描かれています。いかにも、ドイツらしい(ある意味イングランドっぽいかも)作風の家族劇。
基本的に会話劇なので、言葉を重ねていく道筋や心理の投影が大事になります。
多分、原作は面白いのだろうと思えるお芝居でした。

残念ながら、この公演、私には合いませんでした。

演出が岡田利規さんだということで、好き嫌いがハッキリするのだろうとは思っていました。話の内容がドロドロしているので、プロデュースとして意図的な狙いもあったとは思います。
間延びした空気、テンポ感のない言葉・・・・・・あの舞台からは、心に残るものが伝わってこなかったんですよね。
翻訳劇をどう見せたかったのかも分からなかった。一方的に岡田色に染めようとしていたところは必要以上に感じましたがww。
毎回言うのもなんですが、岡田さんのお芝居は日本語劇として美しくない。まあ、美しくする必要はないのかもしれませんが、限度があると思う。

多分、感受性の問題なのでしょう。感覚のある方は分かりやすい、面白い演劇だったのかもしれません。

美術は塩田千春さんが担当。新鋭の芸術家なのだそうです。
舞台上には、数多くのドアや窓枠がところ狭しと重なり合って吊られていました。これが重苦しい。
メッセージが十分に伝わってくる“作品”でした。
お芝居よりも、美術のほうがメッセージを放っていたかもw。
ところで、“作品”が低いところまで吊られていたので、2階席の方は舞台奥の部分が見えていたのでしょうか? 見切れてたかな?


2008/2009シーズン シリーズ・同時代【海外編】Vol.3
「タトゥー」
(ドイツ Tatowierung)
作     デーア・ローアー
翻 訳   三輪玲子
演 出   岡田利規
出 演
  ヴォルフガング(父) ・・・・・・ 吹越満
  アニータ(長女) ・・・・・・・・ 柴本幸
  パウル・ヴュルデ ・・・・・・・・ 鈴木浩介
  ルル(次女) ・・・・・・・・・・ 内田慈
  ユーレアーネ(母) ・・・・・・・ 広岡由里子
会 場  新国立劇場 小劇場 (2009年5月15日〜31日)


ものがたり
気さくで働き者で家族思いの父、家事と仕事を両立しながら控えめに家を支える母、仲良く喧嘩するしっかりものの姉とやんちゃな妹、どこにでもある普通の平穏な家庭、それはこの家族の一表面であると同時に「なんとしても失いたくない」心の拠り所になっている。その願いの陰で行われる父の蛮行。
長年かけて築いてきた温かい家庭の体面を保ちたい母ユーレは、娘の犠牲を見て見ぬふりをするが、自分を統括しきれず自虐行為で発散する。そんな母を軽蔑し、父の愛が姉だけに向けられているのを妬む妹ルルは、自分の未熟とコンプレックスを攻撃性に変える。家族のため、家族が崩壊したら困る自身のため父との関係を受け入れる姉アニータは、平穏な日常と残酷な悪夢の間を行き来する。マイホーム・パパを自負する父ヴォルフは、家族の依存心を利用して野蛮な慣習を正当化し、強大な支配力を発揮していくが、実はそんな家族に誰よりも依存しているのがこの父であった。
そんな日常の中、花屋の店員パウルとの出会いによって、アニータに訪れたまたとない「機会」は、諦めかけていた未来への希望を蘇らせるが……。
(新国立HPから引用しました)

劇中、柴本幸さんが鈴木浩介さんに「キスして」と言いながらキスを何回もする場面(15〜6回?)がありました。全15公演、毎回あれをするのか・・・
いやはや、役者さんは大変だな。


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