150131 sansaku rogo T.jpg散策しているような日常のなかで、素晴らしいものが見つけられたらうれしい。
そんなことを考えながらブログを書いています。

2010年04月22日

「ホームカミング」演劇集団円

久しぶりにお芝居のことを。
以下、ネタバレがありますので、ご注意を!

100421 home coming.jpgハロルド・ピンターの本を上演するとのことで見に行って来ました。
現代的感覚の不条理劇をどう見せてくれるのか、期待して田原町へ。
会場は満席。通路までびっしりと観客で埋まっていました。

で、感想ですが・・・・・・微妙でした。

お話は、アメリカからイングランドの街に帰郷した長男夫婦が父親と兄弟、叔父と会うところから始まる不条理劇。妻の変質(故郷に帰って元に戻ったと言うべきか?)と父親と兄弟からの理不尽な仕打ちに、長男の自我が虚脱・・・そして、父親の変化する家庭状況への懐疑、ということになる。
私には、途中からは父親の頭の中での願望的幻想、非現実的な夢だったようにも思えました。
利己の塊のような登場人物が放つ会話が芝居の中心になっていますので、最後の方になると気持ちが悪くなります。そして、その野蛮性からなにかを読み取れるかと言うと・・・難しかったかなww。

まず、台詞が関西弁なんですよ。汚い言葉を使っているのですが、それがわざとらしく聞こえてしまう。関西弁を使わない私には、もともと戯曲にある言葉の遊びが、その台詞からは伝わってきませんでした。
関西弁を採用したのも演出者の考えだったそうです。演出者が大阪出身とのことで、大阪の言葉がシックリきたのかもしれません。しかし、翻訳劇で難しい言葉の使い方が、この舞台でその精密さがあったかというと微妙だったと思います。

あと、ルース(唯一の女性キャスト)が夫の家族に対して突然に大声で汚い言葉を言い出した場面があったのですが、驚きよりも違和感を感じてしまいました。関西弁の会話だと、ああいうことがあるのかしら??

戯曲自体が素直に見ると違和感を持つように作られているから、そういう意味では、ありなのかな? プロの感覚は私には分かりません。

帰り道でのこと、前を歩いていた女性が、
「話のすじは分かるんだけど、結局、“それで、何なの?”と言う感じだったわね」
と話していた。
同感でした。


「ホームカミング」演劇集団円 −小田島雄志訳「帰郷」より−
作     ハロルド・ピンター
演出・脚色 大橋也寸
訳     小田島雄志
出   演
  マッククス ・・・・・ 石住昭彦
  レニー ・・・・・・・ 石田登星
  サム ・・・・・・・・ 吉見一豊
  ジョーイ ・・・・・・ 吉澤宙彦
  テディ ・・・・・・・ 山口眞司
  ルース ・・・・・・・ 朴路美(朴美さんのは、王偏に路。
           ちなみに、「狼と香辛料」のエーブをやっていた方です)

会   場  ステージ円 (2010年4月12日〜25日)
<ものがたり>
ロンドンの下町。そこに巣食ういかがわしい男たちの所帯。
70歳の父親は昔ソーホーの顔役にして、かつ精肉業。63歳の叔父はハイヤーの運転手。
謎めいた30歳代の次男がいて、三男はボクサー志望。
そこへふいに、アメリカから大学で哲学教授をしている長男が深夜に妻をつれて帰宅。
六年ぶりの帰郷・・・
まるで猛獣の檻に投げ込まれた餌の肉塊にむしゃぶりつくように、男たちは女を我が物にしようと争う。
壮絶ないがみ合い。そして言葉の暴力。
(演劇集団円のHPより)



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