150131 sansaku rogo T.jpg散策しているような日常のなかで、素晴らしいものが見つけられたらうれしい。
そんなことを考えながらブログを書いています。

2010年05月12日

劇団、本谷有希子 第15回公演「甘え」

100510 amae motoya.jpg

チラシに『沈む船だってことに気づいてないのか? 罪の意識なんて持ってたら溺れ死ぬぞ!!
という言葉が。
相変わらず気持ち悪い(失礼)お芝居が見られるのかと期待して、初日に青山円形劇場に行ってきました。

以下、少しネタバレあり。お気をつけを!

母親は、娘が生まれてまもなく父親から逃げてしまっています。心に傷を負った父親。
成長した娘は、未だに毎夜泣き続ける父親から離れたがっている。
その父親に恋人ができ、結婚しようと考える。しかし、娘は父親の恋人の変心を察し、父親から離れてしまうのではないかと心配している。早く父親をその女性に押し付けたい。
ことは思うように行きそうもありません。
娘は、父親からの呪縛から逃れようと根本的な解決を図り、あることをするのですが未遂に終わってしまう。そこから話が始まります。

こう書くと、家庭ドラマみたいですが、全く違いますww。

「夜這い」とか「スーフリ」とか、最近は聞かない言葉がいきかっていましたw。こういう言葉が出てくるような登場人物が、父親に囚われた娘の周りにいるわけです。
舞台上では暴力的なことはしないのですが、父親と娘と関係を持つ男はかなり粗暴です。
父親は娘を脅迫し、男は娘を憎む。
閉塞、依存、不道徳、これらが交錯するわけです。
娘の自意識が正義と罪悪の狭間で揺れ動くというのが話の核になっています。
これがチョット中途半端な感じでした。娘の自我が薄いところは、作者の意図だったのかな?

感想は、なんだか大人しくなってしまったなぁと。本谷さんらしい尖ったところとか、絶望的なドロドロ感とか、気持ちの悪い捩れかたが見えないのが淋しい。
本谷さんが大人になったということでしょうか?
作家も変化していくものです。そういう目で見ると、確かに本谷さんの独自の世界が舞台上にあるのでしょう。

そうは言っても、相変わらず他では見られない舞台があって、相当に面白かったですww。

気になる方は、観ておいたほうが良いと思いますよ。


劇団、本谷有希子 第15回公演
「甘え」
作・演出  本谷有希子
出  演  小池栄子 水橋研二 安藤玉恵 広岡由里子 大河内浩
会  場  青山円形劇場 (2010年5月10日〜6月6日)




この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック