
昨日(2011年6月30日)、JAXAが原因の推定、実証実験結果について文科省・宇宙開発委員会調査部会で報告をしたそうです。
JAXAのHPに資料が載っていましたので、貼っておきます。
「あかつき」の金星周回軌道投入失敗に係る原因究明と対策について(その3)
原因の推定は、
○燃料側逆止弁(CV−F)の閉塞
→燃料供給圧の低下により燃焼室への燃料流量が低下
→軌道制御エンジン(OME)の酸化剤/燃料混合比逸脱
→OMEが影響を受け,スラスタノズルの破損あるいは燃焼異常等,設計条件を逸脱した燃焼状態に起因する事象が発生
→探査機姿勢に異常が発生し自律制御によるOME燃焼停止
ということらしい。
逆止弁(CV−F)の閉塞は、弁シール部の高分子材料の内部をガスが透過(透過による漏れ)から酸化剤蒸気・燃料蒸気が混合、塩(硝酸アンモニウム)が発生し,弁に不具合が生じたことによるとしています。
ということで、全部読んだんですけど、正直、良く分からんかったww。
今後は、
○2011年9月頃 軌道制御エンジン(OME)の複数回テスト
<OMEの使用可ならば>
○2011年11月or2012年6月頃 軌道修正
○2015年11月以降 近金点で観測軌道投入(4日軌道から30時間軌道へ)の実施
というスケジュールで進めるとのこと。
再投入は4年後ですね。