150131 sansaku rogo T.jpg散策しているような日常のなかで、素晴らしいものが見つけられたらうれしい。
そんなことを考えながらブログを書いています。

2013年08月06日

映画「風立ちぬ」

130805 kazetachinu1.jpg

公開されてから2週間がたって、映画館もすき始めるころだと思い観て来ました。しかし、混んではいなかったものの、空いてはいなかった。流石はジブリ作品。

以下、ネタバレ部分が少しありますので、お気をつけを!

130805 kazetachinu2.jpg

零式艦上戦闘機の設計者として知られている堀越二郎が主人公になっています。飛行機が大好きな少年時代から大学生、青年技師へ、二郎の大戦直前までの時代を描いています。
また、もうひとつ、堀辰雄の小説をモデルに震災の混乱の中で出会った女性との愛情劇も綴られています。堀辰雄というと結核患者ということになりますが、残酷なことにヒロインの菜穂子がその闘病者になっています。

このアニメは、子供向けでは全くありません。大人向けです。
時代背景もあって、涙を誘う映画。

私としては、面白かったです。
“風”が最初から最後まで、印象的にモチーフとなっています。帽子が飛んだり、傘が飛んだり、飛行機が飛んだりw。
画面は相変わらず美しかったし、関東大震災の動画と効果音にも驚き、宮崎駿の趣味とも言える飛行機の描き方も秀逸でした。
三菱の技術者、ドイツやイタリアの飛行機技師の執着、また、ゾルゲらしき人が出てきたりして、色んなところに種が仕込まれていたのも面白い。

戦時は描かれません。九試単座戦闘機(逆ガルの姿がカッコいいですね)の完成までで物語が終わるところは、良く計算されていると思いました。
エンドでゼロ戦が出てきます。そこで二郎に「1機も戻って来ませんでした」と言わせ、飛行機の残骸も見せています。こういうところが、らしいといえば、らしいのでしょう。

130805 kazetachinu3.jpg

ただ、キスシーンなどは、ジブリに求められているのかしら? なんだかハリウッド臭がしていたような・・・。
七試艦上戦闘機の失敗から九試単座戦闘機の設計に没頭していく中で、自分自身と結婚した菜穂子の人生が結果的に削られてしまうところも辛かった。
まあ、そういうところも監督の狙いだと思いますが。

あと、堀越二郎という戦後もYS11に携わったような有名人を実名でだして、堀辰雄の小説と合体させてしまったところに違和感がなかったかといえば嘘になります。本名でなかったほうが良かったような気もする。

130805 kazetachinu4.jpg

で、気になる 庵野秀明 キャストのことですが・・・ジブリ作品は総じてキャストが微妙ですので、今回も同じくというところです。ただ、作品を破壊してしまっているという言い方は、流石に当たらないと思う。
観客としては、こういうのは慣れればいいのですよww。


「となりのトトロ」のように誰もが感動できる作品ではなく、純文学風味のある客を選ぶような作品ですね。
ですから、『お勧め』とは言いません。でも、機会があれば、観たほうが良いかとも思います。


「風立ちぬ」
監督・原作・脚本  宮崎駿
音 楽  久石譲
キャスト
   堀越二郎 ・・・・・ 庵野秀明
   里見菜穂子 ・・・・ 瀧本美織
     西島秀俊  西村雅彦  志田未来  大竹しのぶ  ほか
 (2013年 日本 2時間6分 東宝 スタジオジブリ)





posted by MOTO at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック