150131 sansaku rogo T.jpg散策しているような日常のなかで、素晴らしいものが見つけられたらうれしい。
そんなことを考えながらブログを書いています。

2016年09月14日

映画「君の名は。」

やっと映画館へ行くことができて、観て来ました。

160914 kimi no nawa 1.jpg

以前に書きましたが(→ 映画「言の葉の庭」)、新海作品は、絶望的な距離感の中で人の関係を物語るという印象があります。大雑把に書くとw、
「ほしのこえ」では地球と宇宙のかなたという圧倒的な距離、
「雲のむこう、約束の場所」では、現実と夢の中、
「秒速5センチメートル」は、過去と時の流れ、
「言の葉の庭」は、潜在的な年齢の隔たり。
もちろん美しい映像を見せてくれますし、繊細な心の動きを見せるのが上手な監督ですね。

この映画も、やはり距離も時間も隔たりのあるなかでのお話になっていました。


<以下、ネタバレがあるかと思いますので、気になる方は読まないでください>

ものがたり
1000年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高校生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。また、東京で暮らす男子高校生の立花瀧は、自分が山深い田舎の女子高校生になった夢を見ていた。
「私たちは、入れ替わっている」
そういう日が続いていたが、ある日を境に入れ替わることがなくなった。
瀧は、東京から三葉のいる山間の町に出向くことにした・・・・・・


話が進んでいかないと、この入れ替わりの意味が分かりません。分かっても、シックリこない方も居るかと思います。そういうことは、無視して観ることに私はしましたw。

160914 kimi no nawa 2.jpg

160914 kimi no nawa 3.jpg

160914 kimi no nawa 4.jpg

高校生の男女ですが、大惨事をまえにして必死になって立ち向かっていきます。

過去と現在のギャップ、人と人とのつながり。2人が背負った使命を果たすまでの物語。

印象に一番残るのは、今までの作品と同じく、映像の美しさ。
エピソードとしては斬新さはないかもしれませんが、組み紐、記憶できない名前などのピースを上手く使っていますし、驚きもあって楽しい作品になっています。

興味が持てた方は、観たほうが良いと思えます。良い作品です。


余計なことをひとつ。最後のところ(ひどいネタバレになるので、書きませんが)、私の予想と違う展開になっていました。
監督の意図なのか、製作関係者との話し合いの結果なのか、元々がこういう話なのか分かりませんが、ちょっとだけ違和感がありました。



「君の名は。」
  監督・原作・脚本   新海誠
  キャラクターデザイン 田中将賀
  作画監督   安藤雅司
  音響監督   山田陽
  キャスト
     神木隆之  上白石萌音  長澤まさみ
     市原悦子  成田凌  悠木碧
     島崎信長  石川界人  谷花音
(2016年 日本  1時間47分 東宝)


前に書いた関連エントリーです。
  2011年01月19日  映画「秒速5センチメートル」
  2012年01月26日  映画「星を追う子ども」
  2013年06月05日  映画「言の葉の庭」






にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ



ラベル:映画 アニメ
posted by MOTO at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月11日

「君の名は。」 新海誠さんの新作は来年8月に公開

151211 kiminonaha 2.jpg

新海誠さんの新作は、来年8月に公開されるそうです。
もちろんアニメ映画。題名は「君の名は。」。

予告動画が公開されていますので、貼っておきます。(自分用にw)



新海さんらしい動画ですね。背景が美しいです。

楽しみです。

151211 kiminonaha 1.jpg

作品ホームページ → 映画「君の名は。」公式サイト


前に書いた関連エントリーのリンクも一応w。
  2011年01月19日  映画「秒速5センチメートル」
  2012年01月26日  映画「星を追う子ども」
  2013年06月05日  映画「言の葉の庭」







にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ



ラベル:映画 アニメ
posted by MOTO at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月28日

映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」

150827 st vincent 1.jpg

試写会で見てきました。
会場は満員。前評判が良いのでしょう。

前知識なしで見てきたのですが、最初のシーンで映画のジャンルが分かりましたww。
面白かったです。

150827 st vincent 2.jpg

以下、ネタバレがありますので、未見の方はご注意を!

ものがたり
アルコールとギャンブルが好きなヴィンセント(ビル・マーレイ)は、偏屈な男。うっかり近づけば、毒舌の集中砲火を浴びることになる。唯一、心を許しているのは、飼い猫のフィリックスだけ。
ある日、隣家にシングルマザーのマギー(メリッサ・マッカーシー)とその息子のオリバー(ジェイデン・リーベラー)が引っ越してくる。あるきっかけからヴィンセントはオリバーのシッターを引き受けることになる。
ヴィンセントは、12歳のオリバーをバーや競馬場に連れて行き、バーでの注文、オッズの計算などを教えたりする。
オリバーは、そんなヴィンセントの心の傷と優しさを感じ取り、周囲に伝えようとする・・・・・・

お金に困っているヴィンセントですが、妻には整った(高額な費用がかかる)養護施設に入れています。借金もあって、四苦八苦。それでも、転所はさせません。
ケンカの仕方を教えられたり、バーや競馬場に連れて行かれたオリバーですが、優しさもみせるヴィンセントが好きなんですよ。
そして、オリバーは、あることのために、色々な人たちにヴィンセントの事を聞いて回ります。

原題は「St. Vincent」、直訳すると「聖人ヴィンセント」というところでしょうか。オリバーはヴィンセントのどこかに聖人としての姿をみとめたようです。

結末は、オリバーの心情と励ましが、ダメな男のヴィンセントを立ち直せることが出来れば良い、少なくとも新しい生活は始まった・・・・・・ということでしょう。

ちょっと(かなり?)下品な男ですが心優しい、そういうところがアメリカ人に受けるのかもしれません。
子供に癒され励まされるというのは、涙を誘われます。

150827 st vincent 3.jpg

ビル・マーレイがだらしない男を実に上手く演じています。ナオミ・ワッツも妊婦のストリッパーを面白く演じていて、全てのキャストが良かった。

よく出来たハートフルコメディ。笑って、涙する。そんな映画を見たい方にはお勧めですよ。


「ヴィンセントが教えてくれたこと」
  監 督   セオドア・メルフィ
  原 題   St. Vincent
  キャスト
     ビル・マーレイ  メリッサ・マッカーシー  ナオミ・ワッツ
     クリス・オダウド  テレンス・ハワード  ジェイデン・リーベラー
(2014年 アメリカ 1時間42分)







にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ



ラベル:映画
posted by MOTO at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月01日

映画「きいろいゾウ」

150801 kiiroi zou 1.jpg

久しぶりに映画のことを。
2013年の公開ですが、機会がありまして、昨日初めて見ました。原作は読んでいませんので、全く前知識なしでの鑑賞。

以下、ネタバレが少しだけありますので、未見の方はご注意を!
ものがたり
妻利愛子(つまり・あいこ)、無辜歩(むこ・あゆむ)は、「ツマ」、「ムコさん」と呼び合う田舎で暮らす夫婦。
売れない小説家のムコは天真爛漫で感受性の強いツマを優しく見守り、ツマはムコとの生活に満足そうだ。
幸せだった2人、ある日、ムコあての一通の手紙が届いたことで少しずつすれ違っていく・・・・・・

非常に面白い映画でした、前半はw。
ツマ(宮崎あおい)は犬やアリなど動物と会話が出来て、それに植物とも話せるという人です。蔵に入ったときはクモがうるさくて大変だとも言う。
小説家の夫とも、なんとも緩い感じの生活をおくっています。
田舎が舞台、景色もきれいだし、ご近所の人とかも温かくて、なんとも気持ちが良い。
私としては、このままほのぼのと映画が進んでも楽しめそうでしたし、奇天烈なストーリーになっても面白がれたと思います。

後半、男女間の愛憎のもつれの話になります。
感情の描き方が女性目線だからかは分かりませんが、私には難しすぎて分からなかった。私の常識とはあまりに乖離がありすぎて感情移入も出来ないので、見ていて戸惑いました。私には難しい映画だったのかもしれません。

とはいえ、お話としては良く出来ていて、宮崎あおいさんも快演。子役も実に良い演技をしています。
見終わったとき、ほのぼのした気持ちは残りましたし。
良い映画だと思います。

気になった方は、見ても損はないと思いますよ。

150801 kiiroi zou 2.jpg

「きいろいゾウ」
  監 督  廣木隆一
  原 作  西加奈子
  キャスト
     宮崎あおい  向井理
     松原智恵子  柄本明  濱田龍臣 浅見姫香
(2013年 日本 2時間11分 ショウゲート)
     






にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ



ラベル:映画
posted by MOTO at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月23日

映画「エイプリルフールズ」

150322 aprilfools 1.jpg

試写会で見てきました。

まるで芝居小屋、小劇場でかかる喜劇のようなストーリー。キャストが揃っているので、チープと言ってしまっては言い過ぎのような気がしますが、内容的には頭を使わず笑いながら見るのが良さそうな作品です。
一瞬、脚本が後藤ひろひとかと思ってしまったww。(後藤さんだったら、もっと楽しい話になっていたかな)

150322 aprilfools 2.jpg

ものがたり
4月1日、エイプリルフール。そんな朝、42年ぶりに発見された男のニュースを見た新田あゆみ(戸田恵梨香)は、自分も奇跡を起こそうと決意、一晩だけ関係を結んだ外科医の亘(松坂桃李)に電話をする。しかし、相手にされなかった。そこで、あゆみは行動に移す。

42年ぶりの生還をとげた男、イタリアレストランで惨事をおこす妊婦、ちょっとアレな男子大学生の親友、怪しげな老婆の占い師、不可解な誘拐犯、ロイヤルな夫婦、宇宙人の中学生。
7つの噓はどう決着するのか・・・・・・

視点を変えると、人情話になっています。
噓からドタバタが続き、人と人との綾が繋がり、ホッコリとさせてくれます。
乱暴な筋もありますが、そこはご愛嬌。
単純に、笑って、ホロリとして、劇場を後にすれば頭に残るものはない。そういう映画も良いのではないかと思います。

150322 aprilfools 3.jpg

私の一番の笑いどころは、木南晴夏さんの演技。感心ながら爆笑してしまいましたww。

150322 aprilfools 4.jpg


「エイプリルフールズ」
  監 督  石川淳一
  脚 本  古沢良太
  キャスト
   戸田恵梨香  松坂桃李  ユースケ・サンタマリア
   菜々緒  戸次重幸  宍戸美和公  小澤征悦
   大和田伸也  寺島進  高橋努  浜辺美波
   山口紗弥加  高嶋政伸  りりィ  生瀬勝久
   千葉雅子  古田新太  木南晴夏  滝藤賢一
   富司純子  里見浩太朗
 (2015年 日本 2時間 東宝)










ラベル:映画
posted by MOTO at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。