日本人はビザ免除になっているアメリカ。でも以前からビザなし渡航可能と言いながらも「電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization:ESTA)」が必要で、実質的には事前の手続きが必要な国となっていました。
21日からは、さらに入国審査の厳格化、条件の追加があるようです。
米、ビザ無し入国の条件厳格化 日本も対象
米国は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」支持者の入国を阻止する目的で、日本や欧州からの渡航者にビザなしの入国を認めていた制度を改定し、規定を厳格化した。
新規定は21日から適用され、日本、欧州、オーストラリアから米国への渡航者のうち、2011年以降にイランやイラク、スーダン、シリアへの渡航歴がある人、およびそのいずれかの国の国籍を持つ二重国籍者が対象。該当者はビザ無しでの米国入国ができなくなった。
ただ、大使館や領事館で規定の手続きをすればビザを申請することはできる。
米国務省によると、ビザ免除制度に参加している38カ国の国民は、これまでビザ無しの入国が認められていた。しかし昨年11月に起きたパリ同時テロを受け、規定を厳格化する法案が12月に米下院を通過していた。
ISISなどのテロ組織に加わった後に欧米に帰国した外国人戦闘員の多くは、イラクやシリアへの渡航歴があるという。シリア、イラン、スーダンの3カ国は米国がテロ支援国家に指定している。
これに対して欧州連合(EU)のオサリバン駐米大使は欧州28国の大使と連名で、シリアやイラクに行った人々全員を対象とすると、正規の事業やジャーナリズム、人道支援活動に関わる人々にまで影響が及ぶ恐れがあるとして懸念を表明していた。
(2016.01.22 CNN)
ということで、ちょっとググってみました。
米国は「ビザ免除プログラムの改定」の施行を開始します (2016年1月21日)
ワシントン – 2016年1月21日、米国は2015年ビザ免除プログラムの改定及びテロリスト渡航防止法の施行を開始しました。税関・国境取締局(CBP)は、毎日百万人を超える旅行者を米国に受け入れ、安全に対する厳しい基準を保ちつつ国境警備にあたり、旅行者の正当な渡航を促進することに全力を注いでいます。この法により、下記に該当する渡航者はビザ免除プログラムを利用して渡米することはできません。
・ ビザ免除プログラム参加国の国籍で、2011年3月1日以降にイラン、イラク、スーダンまたはシリアに渡航または滞在したことがある(ビザ免除プログラム参加国の軍または外交目的による渡航に対しては、限られた例外有り)
・ ビザ免除プログラム参加国の国籍と、イラン、イラク、スーダンまたはシリアのいずれかの国籍を有する二重国籍者
上記条件に該当する渡航者は、大使館・領事館にて通常のビザ申請が可能です。緊急の商用、医療、または人道的理由による渡米のため米国ビザが必要な方に対し、米国大使館および領事館は迅速に対応いたします。
現在有効なESTA渡航認証を保有している方のうち、上記4カ国のいずれかの国籍を有する二重国籍者のESTA渡航認証は、2016年1月21日より取り消されることになります。
新法の下、国土安全保障省長官が法執行機関や米国の国家安全保障上の利益になると判断した場合には、上記の制限を免除することがあります。以下の条件を満たす渡航者は免除に該当する可能性があります:
・ 国際機関、地域機関、政府機関の代表として公務を遂行するためにイラン、イラク、スーダンまたはシリアに渡航した方
・ 人道支援を行うNGOを代表して任務を遂行するためにイラン、イラク、スーダンまたはシリアに渡航した方
・ ジャーナリストとして、報道目的のためにイラン、イラク、スーダンやシリアへ渡航した方
・ 「包括的共同作業計画」( 2015年7月14日)の合意後に合法的な商用目的のためイランに渡航した方
・ 合法的な商用目的でイラクに渡航した方
免除を受けられるかどうかは、個々に審査されます。また、イラク、シリア、イラン、スーダンの二重国籍者が免除を受けらるるかどうか、およびその方法について引き続き検討していきます。
ビザ免除プログラムを利用できなくなると通知された方は、米国大使館・領事館から発給された有効な非移民ビザを使用して渡米することが可能です。これに該当する渡航者は、渡米前に、米国大使館または領事館でビザ面接を受け、ビザを取得する必要があります。
この新法は米国への渡航または入国を禁止するものではありません。また、 ビザ免除プログラムを利用する渡航者の大多数は、この法律による影響を受けることはありません。
<以下、省略>
(在京アメリカ大使館のHPから)
2011年以降にイラン、イラク、スーダン、シリアへ行ったことのある方というのは、相当に旅行慣れしているか、仕事の関係とかで渡航した人だと思われます。日本人だとイランとスーダンに行かれた方はいるでしょうが、それも少ないでしょうね。
それでも、たまたま、ビザ免除非該当の条件に当たってしまう人は気の毒です。アメリカのビザを取るのは面倒くさいんですよ。
私は、記事にある国のなかでは、2008年にイランに旅行しています。記事では、2011年以降に渡航ということなので、大丈夫かな?
もっとも、アメリカに行く予定はありませんけどww。

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ラベル:旅行