ここのところ、色々と良くないニュースが伝わってくる韓国でのこと。
ソウルで計画されているの高層ビルのデザインが2001年の9・11同時多発テロで破壊された世界貿易センタービルを思わせると波紋を呼んでいるそうです。

オランダの建築家が雲をイメージして設計したそうです。この“雲”の部分は中層部の連絡通路の部分になるとのこと。
設計者の意図はともかくデザインの受け取り方は、それを見た人の主観ですので、都市空間という公共性の高い場所にランドマークとなりうるものには気を使うべきなんでしょうね。こういう微妙なのは如何なものかとは思います。
事業者は変更するつもりはないそうです。価値観はそれぞれなんですね。
それに、こういう高層階での連結というのは雨仕舞(雨漏りがしないようにする仕組み)が難しいんですよね。日本のような地震国はもちろん、高層建築物は風の力の影響が大きく、横方向の外力が少なからず働きます。横からの力が働くと、建物が揺れます。構造上、2つの建物は違う揺れ方をするので、結合部が変形しやい。変形するということは、その部分を剛結合できませんのでフレキシブルな構造にすることになります。
大きく変形するところでの防水は難しいのです。
なので、こういう構造物は必須性が大きくない限りあまり造られません。(築地にはあるけどね)
ということで、こういうのを良く造る気になったなぁ・・・と思う人が少なからずいるのではww。
CNNがアメリカ人の反応を流してますので貼っておきます。(英語のみ)
(携帯だと見られないかもしれません)