150131 sansaku rogo T.jpg散策しているような日常のなかで、素晴らしいものが見つけられたらうれしい。
そんなことを考えながらブログを書いています。

2015年10月12日

2015年のノーベル賞

今日(12日)に経済学賞が発表されて、2015年の6つのノーベル賞すべての受賞者がでそろいました。
以下、メモとして、簡単に。



151005 William C. Campbell .jpg151005 omura satoshi.jpg151005 Youyou Tu.jpg


生理学・医学賞は、
ウィリアム・セシル・キャンベル(William Cecil Campbell アイルランド・アメリカ ドルー大学)
大村智(北里大学教授)
屠ヨウヨウ(トゥ・ヨウヨウ ヨウは口へんに幼 中国 中国中医科学院)

大村教授、キャンベル教授はエバーメクチンの発見、イベルメクチンを開発により、象皮症や河川盲目症、リンパ系フィラリア症などの寄生虫による疾病の治療に貢献しました。フィラリアと呼ばれる回虫などを撃退することができる薬です。
屠教授は、古くから漢方薬として利用されていたヨモギ属の植物から薬効成分を抽出、アーテミシニンの発見によってマラリア患者の致死率を低減しました。それまではクロロキンやキニーネを治療薬として使っていましたが副作用が強く、耐性を持つマラリア原虫が増えていた。アーテミシニンの発見は治療に大きな貢献をはたしました。

→前のエントリー「ノーベル生理学・医学賞 大村智さん受賞」



151006 kajita takaaki.jpg151006 Arthur B. McDonald.png


物理学賞は、
梶田隆章(東京大学宇宙線研究所所長)
アーサー・B・マクドナルド(Arthur B. McDonald カナダ クイーンズ大学教授)

それまで重さがないと考えられていた素粒子「ニュートリノ」に質量があることを観測、実証しました。この発見は、物質の最も内側の動きについての理解を変えました。
ニュートリノは3種類あり、それは電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノ。
梶田博士のグループは「スーパーカミオカンデ」という施設で大気ニュートリノを観測した結果、電子ニュートリノとミューニュートリノの割合が、質量がないとする理論から導かれた予想と異なっていることを発見しました。これはミューニュートリノが電子ニュートリノやタウニュートリノに変わった「ニュートリノ振動」がおきていると考えられました。
マクドナルド教授のグループは「サドベリー・ニュートリノ天文台」で太陽ニュートリノを観測、ニュートリノ振動の理論に矛盾がない結果を得ました。

光と同じくニュートリノも粒でもあり波の性質も持っています。
ニュートリノの波は、軽い波の方が重い波よりも速く進むので、波にずれが生じます。それらが重ね合わさって波をつくり、波形は進むにつれ変わり、ニュートリノの種類も変わります。つまり、大気中で生み出されたミューニュートリノは、飛んでいくとタウニュートリノに変わり、またミューニュートリノに戻るというように種類が変わって行きます。これがニュートリノ振動。
ニュートリノに質量がないとすると、波が同じ速度で進むので波形は変わりませんから、振動することはありません。

→前のエントリー「ノーベル物理学賞 梶田隆章さん受賞」



151007 Tomas Lindahl.jpg151007 Paul Modrich.jpg151007 Aziz Sancar.jpg


化学賞は、
トーマス・リンダール(Tomas Lindahl スウェーデン 米国フランシス・クリック研究所)
ポール・モドリッチ(Paul Modrich アメリカ デューク大学)
アシス・サンジャール(Aziz Sancar アメリカ ノース・キャロライナ大学)

細胞が増えるときにコピーされ続けるDNA。細胞の設計図であるDNAの傷を治す機能、「DNA修復」と呼ばれる機構の解明をしました。
DNAの分子は、チミン(T)、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)という4つの塩基から出来ています。チミンとアデニン、グアニンとシトシンでペアを作り、そのペアが螺旋状のはしごを作っているのがDNAの構造です。
リンダール教授は「塩基除去修復(Base excision repair)」を解明。塩基のペアに異常が発生したとき、間違っている塩基をグリコシラーゼという酵素を使って切り取り、塩基についている糖とリン酸も切り取ります。正しい組合せを持ってきて異常があった箇所にはめ込むという修復を明らかにしました。
サンジャール教授は「ヌクレオチド除去修復(Nucleotide excision repair)」。紫外線によって傷ついた部分のはしごの片側を切り取り、DNAポリメラーゼという酵素が切り取られて一本になったはしごの部分を新たに修復を明らかにしました。
モドリッチ教授は「ミスマッチ修復(Mismatch repair)」。一部を誤ってコピーしたとき、細胞の中にあるMutSとMutLという酵素が誤りを見つけ出します。MutHという酵素が原本がどちらなのかを判断、間違っているコピーDNAの一部を切り取り、正しいコピーを作り出す修復を解明。ただ、人のDNAのミスマッチ修復については違う方法が取られていると考えられていて、現在は解明中とのことです。



151010 Svetlana Alexievich.jpg


文学賞は、
スベトラーナ・アレクシエービッチ(Svetlana Alexievich ベラルーシ)

ベラルーシのジャーナリスト。ノンフィクション作家。
第二次世界大戦に従軍した女性などを扱った「戦争は女の顔をしていない」。第二次世界大戦のドイツ軍侵攻当時に子供を扱った「ボタン穴から見た戦争」。ソヴィエトが軍事侵攻したアフガニスタンを扱った「アフガン帰還兵の証言」。「チェルノブイリの祈り」。など。
それぞれの当事者に取材して書かれているノンフィクションの作品を出し続けているジャーナリストです。
ジャーナリストの受賞は初めてとのことです。




平和賞は、
チュニジアン・ナショナル・ダイアログ・カルテット

2011年の「ジャスミン革命」、チュニジアで独裁政権への抗議デモが広り政権が崩壊、民主化された政治体制ができました。
「アラブの春」の発端ともなりました。中東地域などでは、民主化への運動で政治家が暗殺されたり、対立が激化して内戦になるなど、大きく混乱しました。その中で「チュニジアン・ナショナル・ダイアログ・カルテット」を構成する4つの団体は、与野党の間の仲介、政治家と市民との対話など、新たな政治体制の確立を平和的に進めてチュニジアの民主化に大きく貢献しました。

ただ、地元では微妙な反応もあるようで・・・・・・。



151012 DeatonAngus.jpg


経済学賞は、
アンガス・ディートン(Angus Deaton イギリス アメリカ プリンストン大学)

授与理由を「彼の消費、貧困、福祉の分析に」としています。
「福祉の促進、貧困の削減のための経済政策をたてるには、まず個人消費の選択肢を理解する必要がある。アンガス・ディートンは、詳細な集計をすることで、その結果、ミクロ、マクロ経済学、開発経済学の分野で変革を促した」
とのこと。
ディートン教授は、福祉、貧困対策の研究で、個々の家庭の消費レベル、収入とカロリー摂取量、家族内の性別との関係など、詳細な個々のデータに基づいて、経験的なフィールド、集計データに基づく理論から開発経済学の変革を支えてきた。という評価だったと思われます。
ちなみに、教授の著書「大脱出」では、人類が病気、貧困からの脱出をしてきた歴史を評価しつつも、全ての人たちが脱出できたわけではないことを指摘、あわせて、最貧国への援助をを例に現状への批判をしています。



以上、にわか仕込みで書いていますので、文責はなし、ご勘弁くださいww。
間違っていたら、ごめんなさい。







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2015年10月07日

ノーベル物理学賞 梶田隆章さん受賞

151006 kajita takaaki.jpg梶田隆章さんがノーベル物理学賞を受賞されました。
昨日(5日)、生理学・医学賞に決まった大村智さんに続く連日の受賞ですね。

日本人のノーベル賞受賞は、計24人(受賞時に米国籍取得者2人を含む)となりました。




ノーベル財団は、
物理学賞に、梶田隆章(東京大学宇宙線研究所所長)、アーサー・B・マクドナルド(クイーンズ大学名誉教授 カナダ)に授与する
と発表。

2人は、それまで重さがないと考えられていた素粒子「ニュートリノ」に質量があることを観測、実証しました。
この発見は、物質の最も内側の動きについての理解を変えました。

151006 super kamiokande.jpg

梶田隆章さんは、スーパーカミオカンデ(岐阜県飛騨市神岡町 世界最大の水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置)で実証。
アーサー・B・マクドナルドさんは、サドベリー・ニュートリノ天文台(カナダ・オンタリオ州)で実証。

151006  Sudbury Neutrino Observatory.jpg

スーパーカミオカンデ、サドベリー・ニュートリノ天文台ともに、地下に設置された超純水を満たしたタンクにニュートリノが入射したときに反応して生じる光をとらえる観測装置。
ニュートリノの3種のフレーバー、「電子型」「ミュー型」「タウ型」というのがあって、このタイプが変わったり元に戻ったりする(振動する)場合は、質量を持つという理論があります。このニュートリノ振動という現象を確認、質量があることを実証しました。

この2人は、それぞれ実証実験をしたチームの代表。


と書きましたが、私には難しくてよく分からなかったですww。
ニュートリノに質量があると分かり、21世紀の理論物理の方向性に大きく影響した。その功績に対して賞が贈られたということですね。

連日の日本人の受賞。嬉しいですね。

梶田隆章さん、おめでとうございます。









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ラベル:ノーベル賞 科学
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2015年10月05日

ノーベル生理学・医学賞 大村智さん受賞

151005 omura satoshi.jpg大村智さんがノーベル生理学・医学賞を受賞されました。
生理学・医学賞は、2012年の山中伸弥教授以来3年ぶりで、3人目。

日本人のノーベル賞受賞は、昨年の赤崎勇教授ら3人の物理学賞に続き2年連続、計23人(受賞時に米国籍取得者2人を含む)となりました。



ノーベル財団によると、
2015年のノーベル生理学・医学賞を William C. Campbell(Drew University アメリカ)、大村智(北里大学)、Youyou Tu(China Academy of Traditional Chinese Medicine 中国)の三氏に授与する
、とのこと。


151005 filaria.jpg

Dr.Campbellと大村教授がAvermectin(エバーメクチン)という薬の有効成分を発見したことにより、象皮症や河川盲目症(River Blindness)、リンパ系フィラリア症(Lymphatic Filariasis)などの致死率を劇的に低減した。
大村教授は土壌中の微生物(細菌)ストレプトマイセス属Streptomyces avermitilisを大量培養することに成功。この菌が産生する物質の中から寄生虫に有効な成分を同定した。
Dr.Campbellはエバーメクチンから駆虫薬の開発に成功。
大村教授らがエバーメクチンを改良して、人間と動物の両方に有効な駆虫薬(イベルメクチン)を開発した。

Dr.Tuはアーテミシニン(artemisinin)の発見によってマラリア患者の致死率を低減した。
古くから漢方薬として利用されていたヨモギ属の植物から薬効成分を抽出した。


受賞理由など、プレス資料をザッと読んだのですが、難しいところもあってよく分からなかったww。
要するに、今年の生理学・医学賞は、寄生虫から発症する感染症のフィラリア、マラリアの治療薬を発見した研究者に贈られたということですね。
熱帯地域で深刻な感染症の治療薬ですから、多くの命を救った功績を評価されたのでしょう。

日本人の受賞は嬉しいですね。

大村智さん、おめでとうございます。








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ラベル:ノーベル賞 科学
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2015年10月03日

「難民受け入れより国内問題」と安倍首相が発言??

ちょっと前の話ですがw、アルジャジーラの記事(英語版・→これ)で、
「安倍晋三首相は難民のための16億ドルを約束するが、シリア紛争の難民の受け入れは拒否」
というのを見て、どういうことかとロイターの記事なども見てみました。
「シリア難民問題について、国内問題を優先し、受け入れを拒否」
という見出しが並んでました。
日本の報道機関は、「難民支援は人道、人権問題だ。首相は労働者不足の視点でとらえ、女性や高齢者が活躍すれば受け入れなくても問題ないと言った」と批判をしていました。

中東、アフリカの難民支援に16億ドル。シリア、イラク難民への支援は、今年だけで約8.1億ドル。しかし、金は出すけど難民受け入れは考えていない。
確かに “アララ、感じ悪い” と思えますね。

そこで、質問と回答内容がどうだったのか。
(ロイター、ブラントロム記者)
アベノミクス2.0について伺いたい。なぜ、最初の三本の矢から、この新しい三本の矢に変えたのか。そして一部の批評家からは、非常に曖昧だという声もある。政府は、2%のインフレ目標を達成し、持続可能な成長を達成することはできない、あるいは成長を助けることはできないと考えているとの批判もある。それを達成するために、成長主体の計画をするために具体的に何をしようと考えているのか。また、シリアの難民については、日本は新しいお金をイラクにも出すとのことだが、日本が難民を受け入れるという可能性についてはどう考えるか。

(安倍総理)
日本はアベノミクスの三本の矢の政策によって、雇用、所得環境については明確に改善しております。これは、事実が我々の政策の正しさを示していると思います。そして、デフレ脱却までもう一息、というところまで来ていますし、我々は成長できる国へと確実に生まれ変わりつつあります。
しかしながら、日本には長年手つかずであった少子高齢化という構造的な課題があります。そこで、私は「1億総活躍社会」を目指すことにいたしました。この新しい三本の矢は、まさに私たちが目指さなければいけない目標を明確に定めたものであります。
従来の三本の矢の政策は、経済政策の手段を示すものでありましたが、アベノミクス第2ステージの新「三本の矢」においては、具体的な目標を掲げることにいたしました。第一の矢は、従来の「三本の矢」を強化することによって、戦後最大の経済に向け、GDP600兆円を目指す「強い経済」。その上で人口1億人の維持のため、第二の矢として、国民の希望する出生率1.8を達成するための子育て支援。そして第三の矢として、これは団塊の世代が介護を必要となる年齢に近づいていくわけでありますが、その子供たちの世代が、これは第二次ベビーブーマーの世代になるわけでありますが、彼らが両親の介護のために離職するという事態になれば、これは経済に大きなダメージを与えることになるわけであります。そうした不安を払拭していくことも我々に求められているわけであります。介護を理由に仕事を辞める人がゼロになるという社会を創っていくための社会保障という2本の矢を加えることにいたしました。いずれも一朝一夕には成しえないわけでありますが、この新たな三本の矢を全力で放ち、新たな国づくりを進めていきたいと思います。
そして、今回の難民に対する対応の問題であります。これはまさに国際社会で連携して取り組まなければいけない課題であろうと思います。人口問題として申し上げれば、我々はいわば移民を受け入れるよりも前にやるべきことがあり、それは女性の活躍であり、あるいは高齢者の活躍であり、そして出生率を上げていくにはまだまだ打つべき手があるということでもあります。同時にこの難民の問題については、日本は日本としての責任を果たしていきたいと考えておりまして、それはまさに難民を生み出す土壌そのものを変えていくために、日本としては貢献をしていきたいと考えております。

首相官邸HPから


どう読むかは、皆さんで考えてくださいww。

アベノミクスへの質問とあわせてされていますね。

受け入れを表明したドイツなどは、労働者不足(低賃金の)を抱えていて、難民受け入れを歓迎する人たちがいること。日本にも同じ考えの人がいること。
従来から、日本は現地での貢献が重要で難民を生み出さないようにするというのが基本的な考え方だったと思う。
そもそも、シリア難民が日本行きを希望しているとも聞こえて来ない。
そう考えると・・・・・・どうなんでしょう。
ただ、目の前の問題からは冷たい対応だとは思えます。




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ラベル:ニュース
posted by MOTO at 15:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言・2015 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月02日

2015ノーベル賞発表日程

151002 Nobel medal .jpg

ノーベル賞発表の日程が報じられていますので、メモしておきます。(自分用のメモですww)

2015年 ノーベル賞の決定・発表日程
(以下、表記時間はスウェーデン現地時間。日本とスウェーデンの時差は7時間)

  10月5日(月)午前11時30分  生理学・医学賞
  10月6日(火)午前11時45分  物理学賞
  10月7日(水)午前11時45分  化学賞
  10月9日(金)午前11時    平和賞
  10月12日(月)午後1時    経済学賞
  現時点で未発表        文学賞


今年は、どんな方が受賞されるのでしょうか。








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posted by MOTO at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言・2015 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする