『12月9日22時26分47秒、種子島宇宙センターから宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機を搭載したH-IIBロケット6号機を打ち上げました。ロケットは正常に飛行し、打ち上げから約15分11秒後に「こうのとり」6号機を正常に分離した事を確認しました。』との発表がJAXAからありました。

(画像はBBCからお借りしました)
あまり報道されていませんが、このH-IIBロケット6号機で打ち上げられた「こうのとり」の補給ミッションのあとに宇宙ゴミ除去の実験を行うことになっています。
宇宙空間でアルミニウムとスチール製のワイヤー(700m)を広げて電流を流します。地球の磁場と電流の影響で力が働くという効果を実証する実験。この作用で宇宙ゴミのスピードを落として大気圏に落下させ、燃やしてしまうという技術です。
アメリカの調査によると、宇宙ゴミは、10cm以上のものが2万個以上。それ以下のものを合わせると1億個を超えると推定されているということです。
深刻にしたのは、2007年1月、Chinaにより衛星破壊実験が行われたこと。衛星をロケットで爆破、多数の破片が軌道上に広がってしまいました。意図的にデブリを拡散させたことは、各国から非難されました。
Chinaが汚したものを日本が掃除するのでしょうか?? まあ、そう単純なことではないのですが、なんだかいたたまれない図式に見えますね。
BBCに記事がありました。英文ですが、気になった方はご覧ください。
Japan tests innovative magnetic tether for slowing space junk (2016.12.9 BBC)
宇宙ゴミ問題を解決しなければ、宇宙開発の安全が確保できません。
宇宙ゴミが増え続けると、人工衛星に衝突して壊れてしまう事態が起きます。GPSが使用不能になる事故が頻発するかもしれません。有人飛行などは不可能になるでしょう。そういう状況は避けたいですよね。
実験が成功すると良いですね。

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